バイク廃車にかかる費用・税金
バイクを廃車する時の費用と税金を紹介します。
事故や故障、劣化によってもう乗れなくなってしまったバイクを持っている方や、バイクの置き場に困っている方や長年バイクを放置している方は必見です。
バイクの廃車の流れと費用
バイクの廃車は次の流れで行います。
- 車検証や登録書類とナンバーを陸運局もしくは役所に返納して、廃車証明書または一時抹消登録証明書を発行してもらう。
- バイクを解体業者などに処分を依頼する
バイクを廃車する手続きについては、「バイクの廃車手続き」で紹介しています。
ここでは廃車にかかる費用と税金について解説します。
廃車手続きのみを業者に依頼するとお金がかかる
バイクの廃車届や抹消登録など事務手続きのみを代行業者などに依頼すると、手数料が発生します。手数料の相場は5千円〜1万円ほどです。
乗らなくなったバイクをナンバーだけ返納して放置させたい場合は、さほど複雑な事ではないので自分で廃車(抹消)手続きをしてみてはいかがでしょうか。
バイクの解体処理は原則無料
バイクの解体業者は原則無料でバイクの引き受けをしています。
バイクの解体業者や廃車の受け入れを行っている業者は次のものがあります。
- 解体専門業者
- 海外輸出業者
- 産業廃棄物処理業者(スクラップ屋)
どこの業者を利用しても、解体処理でお金を取られる事はほとんどありません。もし手数料を請求する業者があれば、迷わず他の業者を探すようにしましょう。
ただし、廃車のために、バイクの引取りや運搬を依頼する場合は、運搬費用を請求される事があります。
自動車リサイクル促進センターを利用する
バイクの廃車をお願いしたいけど、どこの業者を使っていいか分からないという方は、公益財団法人が運営する自動車リサイクル促進センターを利用しましょう。
(参考URL:http://www.jarc.or.jp/motorcycle/)
正しくバイクを解体処理している業者や引取り場所を紹介しています。車両の持ち込みを行えば、無料で解体依頼を行えます。
バイクを無料で解体処理できる理由
バイクは車と違い、シートやカウルなど一部の布やプラスチック部品を除いて、鉄の塊です。
解体費用やリサイクル法について自動車と混合される方がいますが、自動車の場合、エアコンのフロンやエアバックなど処理に手間と費用がかかる部品が使用されています。そのため、解体作業に費用がかかり、また解体車の違法投棄を抑制するために、リサイクル法で必要な解体処理費用を新車登録時に前払いで支払う事が義務付けられています。
バイクの解体は、こうした手間と費用がかかる処理が必要なく、リサイクル法によって費用を支払う義務もありません。
廃車するバイクを引き取った業者は次のように、処理しています。
- 部品にバラして、再販やリサイクル再生品する
- 車両を丸ごと発展途上国に送って現地で直して乗る
- スクラップして鉄として売る
このように、廃車するバイクを引き取った業者はそれぞれの方法で、新しい売上に結びつけています。
直接、スクラップ屋や解体業者と交渉すれば、解体バイクを売れる事も
産業廃棄物処理業者でも「一般客大歓迎」、「貴金属高価買取」などと看板を出している所があります。こういった業者に解体するバイクを持ち込むと、廃車するバイクに値段を付けて買取してくれる場合があります。
なお、買取専門店や販売業者が廃車の無料引取りを行っているのは、提携業者がバイクを買ってくれるため、エンドユーザーから引取りや名義変更の手間をかけてでも無料で対応しているのです。
ただし、個人がスクラップ屋や解体に持ち込む場合、原則廃車届や抹消登録などの事務手続きは自分でやらなかればいけません。スクラップ屋や解体業者に事務手続きを依頼すると、手数料を請求される場合もあるので注意しましょう。
バイクの廃車はバイク買取専門業者が便利
バイク買取専門業者を利用すれば、バイクの引取りから廃車、抹消登録などの事務手続きまで全て無料で対応してもらえます。
バイク買取業者は部品で売ったり、提携のスクラップ屋に余った金属を売るなどして、効率的に廃車するバイクを処理できるので、幅広いサービスの無料対応を可能にしています。
自分でスクラップ屋や解体業者に持ち込みをすれば、多少の値段がつく事もありますが、運送や陸運局への事務手続きなどの手間を考えると、バイク買取専門業者に依頼して手間をかけずに処理してもらった方がメリットが大きいです。
バイクを廃車する時の税金
バイクの廃車は、自動車リサイクル法の適用がないため、自動車のように1万円前後の税金がかかる事はありません。廃車する時には、抹消登録や廃車届をする事務手続きの印紙代程度です。
事務手続きにかかる費用(印紙代)は無料〜324円です。バイクの廃車をする時は、状況に応じて税金や保険料の還付を受けられる場合があります。
バイクの廃車をする時に確認しておくポイント
バイクの廃車をする時に確認しておく税金、保険のポイントをまとめました。
自動車税
バイクの自動車税は排気量によって税額が変わりますが、大型バイクでも上限4,000円です。車に比べて自動車税が安いため、バイクは月割による自動車税の計算を行われません。
つまり、年度の途中でバイクを抹消登録や廃車届を出した場合でも、自動車税の還付はありません。
また、その年度の自動車税が未納だった場合、抹消や廃車でナンバーの返納をする際に未納分の自動車税の支払いを求められる事があります。
自動車重量税
バイクの重量税は、251cc以上の車検があるバイクは購入時(車検取得時)と車検継続時に重量税を払います。
125cc超え250cc以下のバイクは、新車購入時のみ4,900円の重量税を払います。
重量税は初度登録から13年、18年を基準に税額が変わりますが、バイクの場合18年超でも重量税は2年で5千円程です。
250ccを超えるバイクで車検が1ヶ月以上残っている時や、新車登録から3年以内のバイクを抹消登録する時は、抹消登録の時に申請をすれば重量税の還付を受けられます。
しかし、満18年超えのバイクであっても1ヶ月あたりの重量税は約200円程度にしかならないので、還付を受けられる場合でも、還付申請を省略してしまうケースが多いです。
車検がたっぷり残っているバイクでも業者に依頼した場合、事前にしっかり還付申請をしてもらうように交渉しておかないと、還付申請を省略されてしまう事もあるので注意しましょう。
自賠責保険
バイクを廃車にする時に大きな還付対象の見込みがあるのが自賠責保険です。
自賠責保険は250ccを超えるバイクは、車検のタイミングに合わせて2年ごとに加入します。
車検の必要がない250cc以下のバイクは、加入時に希望に応じて12ヶ月〜60ヶ月の期間加入できます。
保険料は125ccを基準に排気量と加入期間によって変わってきます。自賠責保険の返戻金の事例は「バイク廃車時に保険料が戻ってくる」で紹介しています。
自賠責保険の残存期間が1ヶ月以上あれば、保険会社が用意している承認依頼書を提出する事で解約返戻金を受け取れます。
業者に売却する時は、自賠責保険の解約について相談して、必要に応じて書類の提出などを代行してもらいましょう。
自分で処理する場合は、保険の代理店に行って、保険会社指定の承認依頼書を受け取って記入方法を教えてもらいましょう。
バイクの廃車費用は、陸運局や役所への事務手続きを代行業者に依頼すると、5千円〜1万円の代行手数料が取られます。
バイクの解体処理は車と違い原則無料で引き受けてもらえます。買取専門業者に依頼すると、引取り、手続き代行まで全て無料で対応してくれるので便利です。
バイクを廃車する時にかかる税金は印紙代の300円程度です。必要に応じて自賠責保険や重量税の返戻金を受け取れる場合もあるので、残存期間と手続き方法を確認しておきましょう。
また、その年度の自動車税が未納だった場合、抹消や廃車でナンバーの返納をする際に未納分の自動車税の支払いを求められる事があります。
125cc超え250cc以下のバイクは、新車購入時のみ4,900円の重量税を払います。
250ccを超えるバイクで車検が1ヶ月以上残っている時や、新車登録から3年以内のバイクを抹消登録する時は、抹消登録の時に申請をすれば重量税の還付を受けられます。
車検がたっぷり残っているバイクでも業者に依頼した場合、事前にしっかり還付申請をしてもらうように交渉しておかないと、還付申請を省略されてしまう事もあるので注意しましょう。
車検の必要がない250cc以下のバイクは、加入時に希望に応じて12ヶ月〜60ヶ月の期間加入できます。
自賠責保険の残存期間が1ヶ月以上あれば、保険会社が用意している承認依頼書を提出する事で解約返戻金を受け取れます。
自分で処理する場合は、保険の代理店に行って、保険会社指定の承認依頼書を受け取って記入方法を教えてもらいましょう。
バイクの廃車費用は、陸運局や役所への事務手続きを代行業者に依頼すると、5千円〜1万円の代行手数料が取られます。
バイクの解体処理は車と違い原則無料で引き受けてもらえます。買取専門業者に依頼すると、引取り、手続き代行まで全て無料で対応してくれるので便利です。
バイクを廃車する時にかかる税金は印紙代の300円程度です。必要に応じて自賠責保険や重量税の返戻金を受け取れる場合もあるので、残存期間と手続き方法を確認しておきましょう。
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